大学の授業における電子メール活用の実例と効果 : 情報学的アプローチによる新授業法の試み
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概要
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立正大学経営学部の3年生、4年生を対象とする授業で、Eメールを積極的に利用する授業法を試みた。Eメールにより全受講生に教材を送り、それについて意見や疑問をEメールを使って返事をさせ、さらに教師がそれらにEメールで返答するという方法である。その結果、双方向のパーソナル・コミュニケーションは、教師と学生間の理解を予想以上に深めたほか、とかく固定概念で考えがちな学生達の意識構造や学習意欲について新たな知見を得ることができた。とくに、学生達の情報受容機構(学習適応性)に顕著な変化が生じており、体系化された知識よりも断片化された情報を彼らに与え、自己内部に自分なりの知識を形成させるという指導法は、各自創造的に考えるという能カが求められるなか効果が期待できそうである。
- 情報知識学会の論文
- 1999-04-23