「第3回最近の外部被ばく線量測定・評価に関するワークショップ : 原研中性子標準校正施設の完成を契機に」印象記
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概要
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去る平成14年11月28日(木),29日(金)の2日間にわたり,日本原子力研究所東海研究所において,原研東海保健物理部が主催する標記ワークショップが開催された。平成8年3月に第2回が開催されて以来,実に6年ぶりの開催となった。前回ワークショップでは,計測実用量についてさまざまな議論が行われ,筆者自身も興味深く聴いたのを記憶しており,今回も建設的な討議が期待された。開催前には,テーマを中性子線量評価に限定したこともあり,参加者が少ないのではないかと懸念する向きもあったようだが,結果として,大学,研究機関,メーカー等から100名を超える参加者があり,盛況であった。今回は,サブタイトルにもあるように,原研東海の中性子標準校正施設の整備が進んだことを契機としており,中性子測定の校正が一つのトピックとなった。現在,国内外において中性子校正の標準化が進められており,今回のワークショップの開催は,その一助となることが期待された。また,原研と高エネルギー加速器研究機構による大強度陽子加速器計画の推進に不可欠である,高エネルギー中性子線量の評価も大きなトピックとなった。また,その他にも幅広い分野の話題が提供された。各セッションと総合討論の概要について紹介したい。
著者
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