証券市場接続支援システムへのオブジェクト指向技術の適用
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概要
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証券市場接続支援システムヘオブジェクト指向技術を適用し,東証株式約定接続支援システムとJASDAQ株式約定接続支援システムの二つの類似するシステムのプロトタイプを開発した.これらは,証券取引所からの株式約定情報(取引情報)を受け取り,所定のチェックと変換を行ってから,証券会社の業務システムに配送するクライアントサーバ型のシステムである.オブジェクト指向を適用するにあたり,証券業務に詳しい者とオブジェクト指向技術に詳しい者とが分担して作業を進めた.また,オブジェクトモデルを作成するのに際しては,CRCカードを利用し,クラスの抽出と検討を行った.更に,通信の階層モデルの考え方を参考にした.性能については,モデルの再利用範囲を明確化(限定)し,またオブジェクト間のメッセージ量を削減するよう配慮した.結果として,開発したシステムは,性能は従来技法でのものとほぼ同等となった.また,オブジェクト指向技術を使ったことで再利用時の生産性が従来技法よりも向上したことがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-25
著者
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