HPFコンパイラの現状と課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
High Performance Fortran(HPF)は,並列計算機アーキテクチャに依存しないでデータ並列プログラムの開発を目指して,標準化が進められている並列Fortran言語である.特に,Fortran90で書かれたプログラムに,データ分割指示注釈をするだけで,簡単に並列プログラムが書けることが特長である.しかし,HPFがデータ並列プログラミング標準言語として広まるか否かは,コンパイラの性能に大きく依存している.対象とする並列計算機で満足のいく性能を引き出すためには,ループの並列化,通信の最適化,アレーの局所化および効率の良いSingle-Program Multiple-Data(SPMD)コード生成等が,コンパイラで変換可能でなければならない.本論文では,現在開発中のHPFコンパイラの概略とIMB Scalable POWERparallel1(SP1)システム上での性能評価を紹介し,HPFコンパイラの現状と今後の課題についてまとめる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-02-25
著者
関連論文
- 浮動小数点演算の正確さに関する投機を用いたJavaの数値計算の高速化
- マルチコア・システムにおける SAP Java アプリケーション・サーバのスケーラビリティ性能比較
- SIMD命令を用いるUTF-8文字列デコード処理の高速化
- 再現コンパイル手法を用いたJava JITコンパイラの問題判別
- PowerPCプロセッサの特性を考慮した高速Javaバイトコードインタプリタの構成法
- VMX命令セットを用いる高速なソートアルゴリズム(数値アルゴリズム)
- 静的プロファイルを用いたファイル・プリフェッチ手法の提案
- HPF処理系の実現と評価
- 動的コンパイラにおける実行時経路情報の構造的収集手法の提案
- 大域的なコード移動を使った複数式の実行コスト削減法
- Java言語に対する投機的なメモリアクセスの最適化手法
- 冗長な符号拡張命令の除去手法
- Java言語に対する効果的なNullチェックの最適化手法
- HPFコンパイラの現状と課題
- VLIW計算機のためのコンパイラ技術 (新しいアーキテクチャに基づくコンパイラ技術)