自律的なしきい素子回路網で実現できる状態列の合成
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概要
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本論文では, 自律的なしきい素子回路網で実現できる状態列を, 状態列の合成およびしきい値関数の近接ベクトルとChowパラメータの観点から考究する. まず, 最大周期系列を与える二つの状態列の合成を行い, 状態ベクトル間の変換により種々の状態列を与える回路網を実現する. これらの回路網の関数は, 近接ベクトルによる高次のしきい値関数の生成に帰着できることを明らかにする. また, 合成状態列を与える回路網の結線値行列は, 対称行列で実現することができることも示す. 次に, 合成状態列を実現する回路網に, 逐次, 素子を1個付加することにより, より長い周期のサイクル列を含む状態列を与える回路網を実現する. このような回路網では, 各成分関数は自己双対MBS関数で構成され, すべての近接ベクトルを導出することができることを示す. また, 合成状態列およびその状態列から生成される新しい状態列に対して, それぞれ近接ベクトルの遷移を引き起こすことによって得られる状態列では, 両回路網の関数間には, 近接ベクトルの集合に関して, 包含関係が成立することを明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-25
著者
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