射出成形プラスチックロータを用いた超音波モータと電動ポテンショメータへの応用
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概要
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超音波モータは小形,精密な位置サーボモータとして電磁モータに比較して多くの望ましい特長を有している.反面,構造が複雑で高価,駆動が面倒などの問題があり,低価格向の応用が難しかった.そのため,本研究では低価格向応用として,CRTディスプレイの高電圧フォーカス調整回路への適用を目的とした電動ポテンショメータをターゲットにし,その小形,低コスト化を検討し,試作した.超音波モータの基本形には比較的構造が簡単になる電気ひずみ公転子型と呼ばれる方式を採用し,発生トルクの安定化,量産性の向上,低コスト化のために,主要部のロータをプラスチック化し,金型による射出成形法で製作した.ロータ外形は24mmφで,保持トルクは150gf・cm,駆動電圧は5〜10Vと低くできた.また,負荷トルクを軽減し小形化を図るためにポテンショメータの刷子には斜め接触コイル刷子構造を開発し,軽負荷(<10gf・cm)と多点接触信頼性を両立させた.モータのロータと刷子ホルダは一体化してコンパクトになっている.本論文は試作した各部の構造,実験結果等を述べた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-11-25
著者
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