カーボン基板を用いたC/CoNiCr/Cr媒体の磁気特性を及ぼす熱処理の効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
耐熱性に優れたアモルファスカーボン基板上に,C/CoNiCr/Cr構造の媒体をインラインタイプのD.C.マグネトロンスパッタ装置により成膜後,真空中で,475〜600℃の温度範囲で熱処理を行い,熱処理温度と媒体の磁気特性,表面状態および結晶構造の関係について調査した.550℃までは,保磁力は熱処理温度の上昇と共に増大し,成膜後1000Oeであったものが,550℃,1分間の熱処理により1450Oeとなった.しかし,これ以上の熱処理温度では減少しはじめ,600℃,1分間の熱処理では750Oeに減少した.550℃までの保磁力の増大は,Cr下地層およびCoNiCr層中のCrのCoNiCr結晶粒界への偏析によるものと考えられ,また,560℃以上での保磁力の減少は,保護膜のCがCoNiCr層中に高濃度に拡散したためだと考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-09-25
著者
関連論文
- 討 5 焼結鉱組織の形成過程とその還元粉化現象におよぼす影響(I 高炉の要求する焼結鉱の品質とその製造方法, 第 105 回講演大会討論会講演概要)
- 116 単銘柄焼結鉱の鉱物組織におよぼす焼成熱量の影響 : 焼結原料の配合法則に関する研究第 5 報(焼結操業 (II)・焼結組織・性状, 製銑, 日本鉄鋼協会 第 105 回(春季)講演大会)
- 115 単銘柄焼結鉱の成品性状におよぼす焼成熱量の影響 : 焼結原料の配合法則に関する研究第 4 報(焼結操業 (II)・焼結組織・性状, 製銑, 日本鉄鋼協会 第 105 回(春季)講演大会)
- 74 低 FeO 焼結鉱の鉱物組織とその形成過程 : 焼結鉱の組織と品質におよぼす FeO の影響 2(焼結, 製銑, 日本鉄鋼協会第 104 回(秋季)講演大会)
- 73 低 FeO 焼結鉱の還元粉化の微視的機構 : 焼結鉱の組織と品質におよぼす FeO の影響 1(焼結, 製銑, 日本鉄鋼協会第 104 回(秋季)講演大会)
- 68 焼結鉱の還元粉化現象の微視的機構(焼結基礎・高温性状・スラグ顕熱回収・コークス, 製銑, 日本鉄鋼協会第 103 回(秋季)講演大会)
- 31 単銘柄焼結鉱の鉱物組成 : 焼結原料の配合法則に関する研究第 3 報(焼結基礎・焼結操業, 製銑, 日本鉄鋼協会第 103 回(秋季)講演大会)
- 30 単銘柄焼結鉱の成品性状におよぼす焼成条件および珪石添加の影響 : 焼結原料の配合法則に関する研究第 2 報(焼結基礎・焼結操業, 製銑, 日本鉄鋼協会第 103 回(秋季)講演大会)
- 159 LD 転炉吹錬中の 2 CaO・SiO_2 懸濁量と石灰の滓化速度(転炉, 製鋼, 日本鉄鋼協会 第 100 回(秋季)講演大会)
- 17 高結晶化率高炉スラグ砕砂製造技術の開発 II : 過冷された溶融高炉スラグの結晶化促進技術(フェロアロイ・高炉スラグ, 製銑, 日本鉄鋼協会 第 95 回(春季)講演大会)
- 耐衝撃度に及ぼすNiP/Al基板構造の影響 (磁気ヘッド・磁気記録再生特性)
- カーボン基板を用いたC/CoNiCr/Cr媒体の磁気特性を及ぼす熱処理の効果
- Al-Mg合金管基板を使用したα-Si感光ドラムの特性 (電子材料・部品)
- アルミニウム合金基板上への磁気記録用スパッタ媒体の直接形成 (電子材料・部品)
- 耐衝撃度に及ぼすNiPめっき膜厚の影響
- NiCuP/Al基板を用いたCoNiCr合金熱処理メディア
- NiCuP/Al基板を用いた熱処理メディア