18-Crown-6を用いたK^+イオンの検出法
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概要
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溶液中のK^+イオン, Na^+イオンを高精度で検出するため,クラウンエーテル,18-Crown-6 (18C6)あるいは15-Crown-5 (15C5)を溶かす溶媒と,そのときのクラウンエーテルの濃度を決定している.そのため,18C6を含んだメタノールあるいはプロピレンカーボネート(PC)の溶液中にアルカリ金属塩(NaCl, KCl, CsCl)を溶かし,18C6の濃度を変化させたときの沈降電位を測定している.その結果,溶媒にメタノールを選び,18C6の濃度が1.0MのときKClの沈降電位に大きな変化が現れた.また,15C5を用いた実験では,15C5を含んだメタノール中にアルカリ金属塩を溶かし,15C5の濃度を変化させたときNaClとKClの沈降電位は15C5の濃度と共に,増加傾向を示した. 得られた実験結果を,沈降電位の測定に用いた溶液の伝導度とESCAによる観測結果から, K^+イオンを選択的に高精度で検出するには18C6を溶かす溶媒にメタノールを,そのときの18C6の濃度は1.0Mに選べばよいことを明らかにしている.しかし, Na^+イオンを検出する15C5の濃度とその選択性を議論することはできなかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-07-25
著者
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