低価格,高品質アウトラインフォント展開方式の検討
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概要
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アウトラインフォントは拡大,変形文字を高品質に展開可能であり,OA機器において広く使用されている.我々は,低価格ノートワープロへの搭載を目標に,高品質にアウトラインフォントを展開可能なLSIを低価格に実現する方式を開発した.本方式はアウトラインフォント展開に必要な,文字補正,座標変換,3次Bezier曲線補間,アウトライン発生,塗りつぶし,メモリクリアの各処理を処理時間から二つのブロックに分割し,パイプラインで処理する構成とした.また,ワープロ対応では,文字の縦横変換が不可欠であることから,この縦横演算を座標変換演算の演算マトリクスに含めることで,処理時間の増加を防止した.演算誤差による線幅のばらつきに対しては,強力な文字補正機能を搭載することにより,品質の向上を図った.以上のアーキテクチャ検討により,すべてのアウトラインフォント展開処理を1チップに搭載したLSIを,CMOS1.0ミクロンプロセスで,8.5×8.5mmで実現した.また,860文字/秒(64×64ドット)の展開速度を実現した.
- 1995-10-25
著者
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林 繁夫
(株)日立製作所半導体事業部
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佐藤 裕子
(株)日立製作所半導体事業部
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脇坂 新路
(株)日立製作所半導体事業部
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和田 弘士
(株)日立製作所情報・通信開発本部
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桐山 範雄
(株)日立製作所情報映像メディア事業部