失語、失行、失認、記憶障害などの高次脳機能障害と工学的支援案
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概要
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従来、医療や福祉に対する工学的な支援は、肢体や聴覚、視覚などおもに運動や感覚器官に関係した障害を多く対象にしてきた。一方、大脳の言語中枢の損傷で起こる失語症、顔や道順の認知障害などの失認症、道具操作やジェスチャーなどの行為が困難な失行症、一般知識や自叙伝、記銘力の喪失などの記憶障害や痴呆症は、ほとんど支援の対象にされなかった。本稿は, 高次脳機能障害の諸症状, およびそれらに対する我々の取り組みを紹介する.さらに, 人工知能や自然言語処理技術が有効に利用できる可能性があることを私案を提示して示唆し, 工学分野からのより積極的な支援を要請したい。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-24
著者
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