思考の本質の解明を目指して : 言語学の立場から
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概要
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生成文法理論の観点から、言語と思考の関係について考察する。生成理論は、神経システムの物理的な活動と、それに特定の働きを指令するプログラムを独立させて研究する「機能主義的アプローチ」の立場を採る。言語の生成を可能にするプログラムとしてメンタル・グラマーを指定する。メンタル・グラマーは、思考の生成システムである概念・志向体系と接し、「論理形式(LF)」という表示がインター・フェイスとして働く。インター・フェイスには、どの認知作用にも共通する出力条件が課せられている。一方メンタル・グラマーの統語部門は記号の演算体系から成り立ち、演算体系には「局所性」の原則が働いている。こうした生成理論の仮説を裏付けるような遺伝子学的症例に触れる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-12
著者
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