縦書き・横書きの視覚刺激に関するRP(Recognition Potential)脳磁場反応(文字とドキュメントの認識・理解)

元データ 2004-02-12 社団法人電子情報通信学会

概要

縦書き・横書きの表記形式の単語、シンボル、ラインを中心視野に提示し、視覚誘発脳磁場の比較を行った。全頭および左右側頭部の被験者全員分のRMS(Root Mean Square)を算出し、およそ5ms毎に縦・横×刺激の種類(2×3)の分散分析を行い、条件ごとの反応に有意差がみられるかを検討した。単語の処理においてのみ出現する反応として、(1)180-200ms、(2)250msあたり、(3)370msあたりをピークとする三つの成分(N180、RP、P300)が共通して確認された。どの成分においても単語刺激では縦書きの反応が横書きよりも一貫して強く、縦書き文字の処理は横書きに比べ何かしらの高度あるいは困難な過程が含まれることが示唆された。縦書き・横書き文字の脳内の認知処理における本質的な違いが示唆され、これまでの研究で議論されてきたような読みにおける縦書きの効率の悪さは、サッケードや眼球運動によってのみ起因するものではない可能性が示された。

著者

加我 君孝 東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
宇野 彰 筑波大学大学院人間総合科学研究科
加我 君孝 東京大学医学教育国際協力研究センター
宇野 彰 国立精神・神経センター精神保健研究所
宇野 彰 国立精神・神経センター 精神保健研究所
宇野 彰 国立精神神経センター
狩野 章太郎 東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科
加我 公孝 東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
狩野 章太郎 東京大学 耳鼻咽喉科
山川 恵子 東京大学医学部認知・言語医学
伊藤 憲治 東京大学医学部認知・言語医学
湯本 真人 東京大学医学部附属病院検査部
宇野 彰 国立榛神・神経センター精神保健研究所
伊藤 憲治 東京大学
伊藤 憲治 東京大学医学系研究科
湯本 真人 東京大学 大学院医学系研究科内科学専攻病態診断医学講座
狩野 章太郎 東京大学医学部附属病院

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