環境ストレスと同時故障を考慮した競合リスクモデルにおけるマスクされたデータに基づくパラメータ推定
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概要
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システム及びコンポーネントの信頼性を評価する上で,寿命分布のパラメータ推定は,重要な問題である.稼動中のシステムは,環境ストレスを受けていると仮定する方が自然な場合が多い.また,稼動中のシステムに,競合リスクモデルを仮定する場合,故障原因となったコンポーネントが特定できない故障データを得ることが多いが,この故障原因が特定できないという現象をマスキングと呼ぶ.更に,複数のコンポーネントが同時に故障することもめずらしいことではない.本論文では,同時故障が生じるシステムが環境ストレスを受けるとき,競合リスクモデルを仮定し,システムの故障原因がマスクされたデータに基づく推定を考える.故障原因がマスクされる確率が,故障原因に依存する場合に,ゆう度関数のパラメータが多すぎることから,システムの寿命分布のパラメータ及びマスキング確率を最ゆう推定することができないので,マスクされたシステムの一部を再調査し,故障原因を確定する2段階調査法を用いる推定方法を提案する.推定量の相対誤差の挙動を調べるために,数値実験により,寿命分布に関するパラメータの一部の推定量の相対誤差と故障原因が判明する平均システム数との関係を明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-09-01
著者
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