改良保全と不完全修理を考慮したマルコフ的劣化モデル
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概要
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システムの劣化が進んで異常が発生し, 保全を行うことが必要となった場合には, 単に正常時の機能を回復させるだけでなく, 同じ異常を繰り返し発生させないというより積極的な考え方に基づいて, 改良保全を実施することがある.本論文では点検によってシステムの状態を認識した後, 稼働, 不完全修理, 改良保全の三つの行動のうちのいずれか一つを選択でき, 改良保全により寿命延長, コスト低下及び保全性の向上という三つの効果のあるマルコフ的劣化モデルを提案する.このモデルをマルコフ決定過程により定式化し, 無限期間における総期待割引コストを規準とした場合の最適政策の性質を明らかにする.更に最適政策を求めるためのアルゴリズムについても言及する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-02-01
著者
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