ファジー推論における間接法について
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概要
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ファジー推論法には,Zadehの推論法(直接法と呼ぶ)以外に,Baldwin,水本,塚本の推論法等(間接法と呼ぶ)があり,これらの推論法の間の関係が問題となる.推論の合成規則としてmax-min合成を採用した場合には,前提となるファジー命題あるいはimplication functionがある条件を満たすならば,直接法およびBaldwinの推論法は同じ推論結果を導くことが証明されている.そこでmax-min合成以外の合成法を採用した場合,また上記の条件が満たされない場合における直接法と間接法の間の関係が問題となる.本論文では,推論の合成規則として,max-min合成を一般化したmax-*合成を採用した場合を扱う.そして,上記の条件が満たされない場合も含めて,直接法と間接法の間の関係を検討する.まず,直接法およびBaldwinの推論法による推論結果を表すファジー集合を,それぞれB′_dおよびB′_iとすると,B′_d⊆B′_iという関係が成り立つことを示す.更にB′_d=B′_iとなるための条件を示す.max-min合成の場合この条件は満たされるため,この結果は上に述べた従来の結果を含んだものとなっている.最後に水本の推論法とBaldwinの推論法の関係を述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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