大規模回路の直流動作点解析法
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概要
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回路設計の支援ツールとしてSPICE系の汎用回路シミュレータが広く用いられているが,直流動作点解析で収束しないことがよくある.このような問題に対して大域的収束性をもつ連続法に基づく各種の方法が提案されてきたが,まだ実際の大規模回路に実用化されるに至っていない.本論文では大規模回路の直流動作解析のための実用的な解法を提案する.まず,「修正カットセット解法」という概念を導入して修正節点方程式の性質を明らかにする.次に,修正節点解法を用いた汎用回路シミュレータに実装可能な大規模回路の直流動作点解析法を提案する.また,実用的な回路でこの方法の収束性が原理的に保証されることを示す.更に,提案する方法を既存の汎用回路シミュレータに実装し,バイポーラアナログLSIに適用してその有効性を確認する.18,553次元の修正節点方程式で記述される大規模回路の直流動作点をIBM:RS6000-550を用いて270分で解析できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
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