高速2値イメージ圧縮伸張 LSI の一構成法
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概要
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筆者らは既に,MR/MMR符号の伸張を,方式上の限界近くまで高性能化すると考えられる処理方式を提案した.本論文では,その伸張処理方式と組み合わせて使用するのに適したMR/MMR符号化(圧縮)の処理方式を提案すると共に,両者に用いてCODECを構成し,LSIとして実現して評価した結果を報告する.こうしたLSIは,イメージ検索型の用途に使われることが多く,伸張処理時間の短縮が特に重要である.上記の高性能伸張方式に必要なハードウェアをまず定め,圧縮に必要な機能をその上にマッピングする.マシンサイクルの長さも,伸張に対して最適化する.圧縮用の回路の遅延時間がそのマシンサイクル時間を超える場合は,その機能を2サイクルに分割する.このような圧縮処理方式の場合,CCITTがT.4/T.6で勧告しているパスモードとVモードの優先順序を逆転すると設計上都合がよいことを示し,逆転の影響を論じる.この考えに基づいてCODECを設計・製作し,予定どおりの機能・性能が得られることを確かめた.処理時間は主にイメージ量に比例する.イメージデータがほぼ一定の速さで流れるので,パイプラインを構成するにの都合がよい.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-25