カレントコンベアを用いたユニバーサルバイカッドフィルタの一構成法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第2世代のカレントコンベア (CCII) の能動RC回路への応用として, 任意の双2次伝送関数の状態変数を変えることにより, 低域通過, 高域通過, 帯域通過, 全域通過, 帯域消去 (LPF,HPF,BPF,APF,BEF) の各フィルタの同時構成を実現したものである. BEFについては,低域通過形BEFであるローパスノッチ (LPN) フィルタおよび高域通過形BEFであるハイパスノッチ (HPN) フィルタも実現した. 構成した回路はプラス形CCIIが5個からなり, 縦属接続が可能である. 受動素子感度やCCIIの電圧伝送係数, 電流伝送係数に対する感度も比較的小さい. 実際に同時構成が可能なフィルタ回路を2種類製作し, 一方は比較的低い周波数である10kHz付近での実験結果を得, 他方はやや高い周波数である100kHz付近での実験結果を得ている. いずれの場合もQを0.7,1.0,5.0,10.0の場合でのLPF, HPF, BPF, APF, BEFおよびLPN, HPNの特性を得ている. APFの特性ではQの設定によっては極周波数ω_0付近で若干の非平たん特性が観測されており, その解析を行った. 素子感度についても検討を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-25
著者
関連論文
- 光子相関レ-ザ-ドップラ-速度計の信号処理
- カレントコンベヤCC2を用いたジャイレ-タとCR発振回路(技術談話室)
- 周波数依存性負性抵抗 (FDNR) を用いた低周波発振回路
- ジャイレ-タを用いたRC正弦波発振器(技術談話室)
- ジャイレ-タを利用したコンデンサQの一測定法(技術談話室)
- ルビジウム原子の光ポンピング
- 半導体素子を用いた温度計
- カレントコンベアを用いたバイカッドフィルタ
- 逆相並列接続スイッチトキャパシタを用いた接地形インダクタンスの一構成法
- 縦続形SCフィルタにおける素子感度の最少化方法
- 縦続形SCフィルタにおける出力雑音の最少化方法
- SCフィルタの縦続構成における総容量の最少化手法
- CCIIを用いたQ_0, ω_0独立可変のSC形双二次BPFの一構成法
- MOSカレントコンベアを用いた双一次変換によるSC形バイカッドフィルタの一構成法
- CCIIを用いた双一次変換によるSC形ユニバーサル・バイカッドフィルタの一構成法
- CCIIを用いた双一次変換によるSC形ユニバーサル・バイカッドフィルタの一構成法
- CCIIを用いたSC回路構成によるユニバーサル形双二次フィルタの一構成法
- カレントコンベアを用いた双一次s-z変換によるSC形双二次フィルタの一構成法
- カレントコンベアを用いたSC形双二次フィルタの一構成法
- カレントコンベアを用いたユニバーサルバイカッドフィルタの一構成法
- カレントコンベアを用いた状態変数形 : バイカッドフィルタの一構成法
- プラスCC IIを用いたバイカッドLPF,HPF,BPF,APFの同時構成法
- 片側極性のCC2による非接地型インダクタンスシミュレ-ション--プラス型CC2を用いた場合
- ジャイレータの特性とその応用