再構成可能な知識データベースに基づく非線形信号処理
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概要
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過去の入出力データに基づき,新たな入力点(質問点)における出力を推定することは,信号処理における基本問題の一つである.本論文では,データベース検索技法を利用して非線形推定を行う方法を提案する.この方法では,k-dトライを使って過去の入出力データをデータベース化し,質問点に近い入力点を領域検索する.そして,選び出された入出力データを使って線形モデルを構成し,そのモデルに質問点を入力したときの出力を推定値とする.つまり,大域的には非線形であっても局所的には線形であると仮定し,各質問点ごとに局所線形モデルを当てはめる方法である.トライでは,データベースの再構成,つまり時々刻々と観測される最新のデータを挿入する代わりに最も古いデータを削除する操作が容易に行えるので,非定常データを逐次処理することが可能になる.次いで,質問点ごとに局所モデルを再帰的に構成する方法を示す.これによると,1時点前に構成した局所モデルが再利用できるので,局所モデルを効率良く構成できる.最後に,残差分析により不連続データを排除することで,推定精度を向上させる方法を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-02-25
著者
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