電子基準点を利用した仮想基準点方式によるRTK-GPS測位新技術(位置検出)(<特集>空間情報認知特性の基礎と応用論文)
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概要
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日本全国「いつでも,どこでも,だれでも」高精度な位置を取得できるようにすることは,将来の高度情報通信ネットワーク社会の重要な基盤の一つとして期待されている.本論文では,この基盤を構築する環境と技術として,現在,急速に整備・実用化が進展しつつある電子基準点と仮想基準点方式によるRTK-GPS測位新技術について紹介する.仮想基準点方式とは,基準点と移動局(ローバー)との距離が制限される従来のRTK-GPSに比べて,比較的少数の基準点を用いて広い範囲でより高精度なリアルタイムGPS測位を実現させる新技術である.仮想基準点技術の登場により,日本全国,いつでも,どこでも,だれでも高精度な位置を取得できる環境を実現するため,点間距離が20km程度である電子基準点を基準点として利用できる可能性が出てきた.こういった背景のもと,国土地理院では電子基準点を常時接続し,リアルタイムに取得されたGPS観測データの民間への提供を開始している.電子基準点は,仮想基準点方式によるRTK-GPS測位新技術を得て,単なる地殻変動や測量の基準だけでなく,位置情報分野における新産業創出に貢献する可能性がある.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-01
著者
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雨宮 秀雄
国土地理院
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菅 富美男
国土地理院
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松村 正一
国土地理院GEONETグループ
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松村 正一
国土交通省国土地理院
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畑中 雄樹
国土交通省国土地理院
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雨宮 秀雄
国土交通省国土地理院
-
都筑 三千夫
国土交通省国土地理院
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菅 富美男
国土交通省国土地理院
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呉 新華
国土交通省国土地理院
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松村 正一
国土地理院
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都筑 三千夫
国土地理院
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呉 新華
国土交通省国土地理院:(現)(株)パスコgis総合研究所
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