対数振幅を用いた音楽電子透かしの雑音付加に対する通信容量(情報セキュリティ基礎)
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概要
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ディジタル音楽の流通を背景として音楽電子透かし技術への期待が高まっている.それに対応してMPEG圧縮,雑音付加,伸縮に対して耐性をもった手法の研究が行われてきた.一方,電子透かしが満たさなければならない音質,耐性,通信容量,信頼性の相反する特徴の間のトレードオフに関する研究も活発になってきている.しかし音楽電子透かしについて通信容量の分析はまだ十分に行われていなかった.本論文ではまず離散フーリエ変換を用いて振幅を変化させることによる音楽電子透かし手法を紹介する.そして白色雑音が付加される条件での通信容量の分析を行う.その分析は,透かし信号の,オリジナル音楽と付加雑音に対する比率(電子透かしSNR)を計算することによって行う.楽曲は一般に部分ごとに著しく音量が異なるので,一定音量の雑音が付加されたときにも部分ごとに電子透かしの劣化の程度は異なる.この現象を考慮に入れて通信容量の分析を行うために,振幅スペクトルの分布を分析に用いる.隣接するフレームにおける振幅スペクトルの相関の利用や,振幅スペクトルの対数の計算といった手法の通信容量に対する効果も分析する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-11-01
著者
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