広帯域プログラマブル光周波数フィルタ
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概要
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可変カプラと熱光学位相シフタを構成要素とする単位マッハツェンダ干渉計を多段に接続した構成をもつプログラマブル光周波数フィルタは, 一つの回路で任意のフィルタ特性が実現可能な光周波数フィルタである.我々はこれまでこのプログラマブル光周波数フィルタを石英系プレーナ光波回路を用いて作製し, 群遅延等化特性等を実現してきた.しかし, これまでのプログラマブル光周波数フィルタは, 可変カプラの波長依存性を考慮していなかったために, その波長依存性が無視できる1000GHz(波長1.55μmで8nmの波長域に対応)以下にフィルタリング可能な周波数域が限定されていた.本論文では, フィルタ周波数域の広帯域化を図るために, 新たに両出力端子の振幅・位相特性がともに波長無依存になるような可変カプラを設計し, この可変カプラを用いたプログラマブル光周波数フィルタに適用可能な合成法を開発した.計算により, 広帯域化されたプログラマブル光周波数フィルタでは, 波長域で100nmと従来の10倍近い広い周波数域でフィルタリングが可能であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-04-25
著者
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