音声とデータを統合したPCNにおけるスロット付きCDMA方式の解析

概要

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本論文では, CDMA(Code-Division Multiple Access;符号分割多元接続)方式のパケット通信を考え, 有限のN個の端末からなる音声とデータトラヒックを統合的に扱うスロット付きランダムアクセスシステムを提案する。各端末は音声とデータ両方のパケットが生成できる。本解析においては, マルコフ連鎖理論に基づいて、システムの振舞を解析し、システムの性能評価量を求める諸公式を厳密解析により導出する、本システムでは、即時性を要求される音声トラヒックにデータトラヒックより高い優先権を与える、一方、音声トラヒックによるシステム内の資源の独占を避けるために、音声トラヒックが使用できる拡散符号数を制限するアドミッション制御を導入する、更に、中央局のモニターが音声呼の有音期間と無音期間を観測し、データパケットを音声呼の無音期間にも送り出せる機能を考慮に入れて解析を行う、システムの性能評価量として、音声とデータトラヒックのスループット、音声トラヒックに関する輻輳確率およびデータパケットの平均遅延時間を導出する、
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-04-23