直交コモンコードによる符号分割多重並列伝送方式を用いた高速ディジタル陸上移動通信システム

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概要

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数Mbps程度の高速のディジタル情報信号を直交マルチコードを用いた並列伝送を行う場合, 並列伝送数の増大とともに一人のユーザーで占有する符号の数は増大する. また, 各符号間は位相シフト0の場合は直交性が保てても, 直接波と遅延波の符号の直交性を保つのは困難である. 本論文では, 遅延波に対しても直交性が保つことのでき, 一種類の共通符号(コモンコード)を用いて並列伝送することができる符号分割多重並列伝送方式を利用した高速ディジタル陸上無線通信システムを提案する. これは優れた直交性をもつ変形M系列を用い, 遅延を許容するガード区間を設け, 拡散符号長に比べ各シンボル長を長くし伝送を行う伝送を行う, またガード時間だけ符号を巡回させたものを別の符号とみなして並列伝送を行う. 本論文では, このシステムの有効性を計算機シミュレーションを用いて示し, 本提案システムの有効性を示している.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-01-26

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