民生部品の転用による宇宙用部品としての信頼性保証技術の実施例
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概要
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大型人工衛星打ち上げ用として、自主技術によるH-IIロケットの開発を宇宙開発事業団が進めてきた。このロケットは、先進諸国の第一線級のロケットに並ぶ性能を持ち、宇宙ビジネスとして国際競争への参入を可能とするものである。開発においては、純国産技術によるロケットの開発と低コスト化が課題となっていた。そのため機器の開発を左右する部品の開発が最も重要な鍵となった。そこで従来の宇宙用部品の開発で問題であった開発期間とコストの点に着目して、民生部品の中から宇宙環境に使用可能な部品を選定するとともに、民生ラインを拘束することなく宇宙用部品の供給を可能とした保証技術を確立したので記憶保持用電池の開発を例に報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-09