フラーレン類化合物の化学反応性と分子軌道計算
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概要
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C_60>の付加反応について分子軌道法による検討を行った。C_60>H_2の全てのアイソマについてMNDO, PM-3法による理論計算を行い、アイソマ間のエネルギ差が、五員環中に生成する二重結合による電子的な不安定性によることを明らかとし、最も安定なアイソマとしてC_60>中のシクロヘキサトリエニル部に対する1,2-及び1,4-付加反応によって生成する2つのアイソマがあることを見出した。更に、1,2-及び1,4-C_60>X_2(X=H or halogen)のenergeticsについて局所密度近似の密度汎関数法による検討を行い、C_60>への付加パターンが、1,2-C_60>X_2に存在する立体的な不安定性と、1,4-C_60>X_2に存在する電子的な不安定性のバランスに支配されているとの知見を得た。一方、C_60>の二量化反応についても密度汎関数法、非局所密度近似のレベルで検討を行ったので併せて報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-05-17
著者
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