金属ジオキシム錯体の3次非線形光学特性
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概要
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金属ジオキシム錯体は、ジオンジオキシムがd^8金属を中心に平面4配位した平板状構造をもつ。配位子間の水素結合により、分子全体の電荷は中性となる。したがって、真空蒸着が可能で、容易に薄膜化できる。蒸着膜中では、分子同士が平行に積み重なり、結果として中心金属が直線上に並んだ鎖構造を形成する。鎖構造の形成は、金属鎖七に非局在化した電子による長波長側への新たな吸収帯の出現により確認できる。我々は、この吸収帯近傍で、非常に大きな3次の非線形光学特性が発現することを見出した。本報では、金属鎖の構造と非線形性について現在までに得られた知見を概観する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-10-03
著者
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