フタロシアニン系導電体
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概要
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上下にシアノ基を持つコバルトフタロシアニンアニオンは立体相互作用によるずれた重なりで多次元系を組み立てることができる新しい導電体の構成分子である。導電体とするためにはこの塩の電解酸化を行うが、カチオンの種類、用いる溶媒により中性ラジカル結晶や部分酸化塩が得られる。中性ラジカル結晶では結晶中に含まれる溶媒により、電子構造が一次元、二次元、三次元と変化する。また、テトラフェニルフォスフォニウムとの塩の電解結晶成長では中心金属が異なっていても同形の一次元的な構造を持つ部分酸化塩が得られる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-06-09
著者
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稲辺 保
北海道大学(大学院理学研究科)
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内藤 俊雄
北海道大学創成科学研究機構
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長谷川 裕之
北大院理
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藤田 安希子
北大院理
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長谷川 裕之
北海道大学大学院理学研究科
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松田 真生
北海道大学大学院理学研究科
-
藤田 安希子
北海道大学大学院理学研究科
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