Alkyldiyne単分子層の光重合化過程

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概要

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最近、尾崎らはペニングイオン電子分光による結果からグラファイト基板上に真空蒸着によって作製したAlkyldiyneの一種である17,19-hexatriacontadiyne(HTDY)の単分子層に低温で紫外線を照射することにより単分子状態のまま光重合化反応が引き起こされる可能性を示した。我々は、走査型トンネル顕微鏡をもちいて、HTDYの重合温度を関数にして紫外線照射した反応前後の構造を直接観察比較した。その結果、ほぼ尾崎らのモデルに合致する広範囲に平面的に結晶化した単分子膜の像が観察された。また、紫外線を照射すると、8Kの極低温で照射した場合にはドメインを生じるものの平面性を保持したまま重合化し、223Kではドメインの少ない均一な重合膜が形成された。しかし室温では3次元的重合が起こり島状重合体となった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-07-23

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