ソフトウェア化学反応の一考察
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概要
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本稿では,化学反応的かつ自律適応的なソフトウェア構築方法を狙いとした,反応,自律,適応,協調,自己組織化などの機能を具えた「ソフトウェア化学反応」の概念とアプローチを述べ,形式記述と反応の方法を述べ,事例を用いて提案手法の有効性を示す.特に,形式記述と反応の方法に着目して,ひとつの状態遷移構造を三つに分割し反応させる手法を提案する.提案手法は,きめ細かい協調的な状態遷移構造を生成できる利点がある.本来,「化学反応」というのは化学結合ができたりきれたりする現象であるが,本稿では,「化学反応」という用語はあくまでも隠喩(メタファ)として用いており,情報や状態およびそれらの構造が結合したりきれたりする現象をいう.
- 1997-05-22
著者
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