話者認識技術を利用した高齢話者の同定
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概要
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近年社会の高齢化が進み, 高齢者にとっても使いやすいシステムの実現が望まれている.このようなサービスを実現する手段として, システムがユーザの声から世代から識別し, 特に高齢話者を特定し, 柔軟に対応を変えていくことが考えられる.本研究ではまず, 高齢話者音声データベースに対して聴取実験を行い, 「高齢者であることを意識した対応が必要である」と考えられる話者を特定した.先行研究より高齢者としての特徴がスペクトル情報に反映されるとの知見があるので, 特定された高齢者話者と非高齢者話者との識別を話者識別技術を利用して行った.その結果, 91%の正答率が得られた.更に, 聴取実験の結果得られた「高齢者としての対応が必要である」と判断した理由について分析し, スペクトル情報以外の音響情報についても実験的に検討した.その結果, 話速とパワーの局所的変動を考慮することで、識別率を95%まで向上することができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-10-11
著者
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広瀬 啓吉
東京大学 工学部
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関口 真理子
東京大学大学院新領域創成科学研究科:(現)ntt-it
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関口 真理子
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻
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峯松 信明
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻
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