κ次元ツリーを利用した高速ベクトル量子化
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概要
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κ次元ツリーは領域分割情報を保持する2分木である.Friedmanらは,κ次元ツリーを利用して,距離計算回数がコードブックサイズNの対数に比例するベクトル量子化方式(FBF法)を提案した.本論文では,距離計算回数をΟ(logN)に保ったまま,入力ベクトルとコードベクトルとの距離とは異なる種類の距離を用いて,κ次元ツリーを探索するFBF法の一般化を行う.高速ベクトル量子化方式として,入力ベクトルと領域の距離に∞ノルムを用いた一般FBF法に,距離計算の平方根の計算を避けること,ベクトル間の距離計算の途中打ち切りをすること,を組合せる方式を提案する.計算機実験により,提案する方式の処理時間は,N=256,15次元ケプストラム係数のベクトル量子化において,全探索法の約1,5,FBF法の約1/3におることを確認した.
- 1993-05-20