RNS表現に基づくべき乗剰余算に対するサイドチャネル解析
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概要
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本稿ではRNSモンゴメリ乗算を用いたべき乗剰余算に対するサイドチャネル解析を考察する.バイナリ法によるべき乗剰余算においてRNSモンゴメリ2乗算とRNSモンゴメリ乗算を区別することを目標とし,2種類のサイドチャネル解析手法を考察の対象とする.1つ目の解析手法は[8]で提案されたもので,RNSモンゴメリ乗算で特徴的な消費電力波形となるような特殊な入力値を与える手法である.本稿ではこの解析手法が適用できるための必要条件を与える.またべき乗剰余算の法が512ビットの場合,この解析手法が適用できる法の割合は4分の1以下であることを示す.2つ目の解析手法は,基底拡張で生じる処理時間の差を統計的に解析してRNSモンゴメリ2乗算とRNSモンゴメリ乗算の区別を試みるアプローチである.PC上のシミュレーションによる数値実験の結果,処理時間差の分布に統計的な違いはなく,したがってこの解析手法ではRNSモンゴメリ乗算を用いたべき乗剰余算を解析できないという結論を得た.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-05-12
著者
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