大偏差理論と適応状態推定
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概要
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本稿は、音響モデルで扱われる微分方程式に係わる確率過程(確率微分方程式)研究の調査報告である。調査の焦点は多様体上の微分幾何学に限定した。この調査の目的のひとつは、音声の個人性を扱う道具立てとして、確率論に基づく幾何学とモース理論を使った接近方法、との関係の明確化にある。そこでは幾何の基礎づけに大偏差理論が重要な役割を果たすことを見る。すなわち、ウィナー空間上の確率過程の幾何学では通常の位相が意味をもたないため、通常の幾何学で基本的である位相の代わりとして、「容量」という概念が必要になるが、その基礎づけに大偏差理論が用いられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-07
著者
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