日本語話者が困難を覚える英語音素対の弁別能力の比較と幼児期の言語体験の影響
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概要
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聖心女子大の学生56名を被験者とし2名の男性英語話者の読んだ、日本人に困難な音素対立からなる20の最小対を刺激として、各音素対に対し10の試行からなるsame-different discrimination testを行った。音素対の弁別能力には大きな違いがあり、5割台が1(pot-putt)、6割台が10(play-prayなど)、8割以上が9(some-thumbなど)あった。10歳以前に英語圏で生活した5名の平均は97%と高かったが、year-ear, pot-puttなどの弁別に問題が残った。非帰国子女の場合、小学校から英語話者に教わった6名の平均(78%)は、英語話者に教わらない11名の平均(74%)と大差なかった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-03-06
著者
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