『日本語話し言葉コーパス』に観察される母音連続/ei/のバリエーション : 外来語の場合(コーパス)(音声の基礎と応用シンポジウム)
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概要
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日本語(いわゆる「首都圏共通語」)の話し言葉では,母音連続/ei/が[ei]と実現されるか[e:]と実現されるかの「ゆれ」が存在しているとされる.本調査では『日本語話し言葉コーパス』(CSJ)を用いて,特に日本語の話し言葉での外来語における母音連続/ei/がどのように実現されるかを調べてみた.その結果,基本的には[e:]で実現される傾向を認めることができた.ただし,その一方で,次の場合,[ei]で実現される傾向も認めることができた.(1)英略語内の"H"に生起する母音連続/ei/(たとえば/"NHK"・"OHP"の"H").(2)日本語の語彙体系への定着度・なじみ度が低いと思われる語の中に現れる母音連続/ei/.(3)撥音/N/に先行する母音連続/ei/.
- 2004-06-18
著者
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