ガイダンス音声の伝播経路特性変化にロバストなバージイン機能を持つ音声認識システム(信号処理・符号化・一般)
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概要
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本稿では、ガイダンス音声が出力されている間に割り込んで発声しても音声認識可能な音声認識システムを提案する。一般に、エコーキャンセラを利用することによってマイクロホンに混入した音源既知のガイダンス音声を低減させることは可能であるが、ガイダンス音声の伝達経路(スピーカーからマイクロホンまで)の特性が急激に変化すると、一時的に大きな消し残りノイズが生じる。この消し残りノイズは、音声認識処理に悪影響を及ぼす要因となる。我々が提案するシステムでは、音声ガイダンスとユーザーが発声した音声のレベル差を利用することで、この消し残りノイズ部分を音声認識の対象に含めないようにする。音声認識実験の結果、ガイダンス音声の消し残りが原因で誤認識となっていた音声に対する音声認識率を提案法によって大幅に改善できることを示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-09-23
著者
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國枝 伸行
松下電器産業(株)
-
中村 一啓
松下電器産業株式会社avコア技術開発センター
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國枝 伸行
松下電器産業株式会社avコア技術開発センター
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野村 和也
松下電器産業株式会社 AVコア技術開発センター
-
野村 和也
松下電器産業株式会社avコア技術開発センター
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