鋼の通電接触点の乖離時に生ずる表面損傷について
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概要
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鋼を接触させ, 通電した状態で乖離させると乖離間際の接触電気抵抗の増加によって接点付近が溶融し幾何学的な乖離位置をこえても, 電気的な通電がつづいて(半離線)接点間の溶融によると思われる損傷が生じる.その損傷形態をレーザー顕微鏡で子細に観察した.その結果, アーク放電が起きないような低電圧供給状態の損傷は, 極性に依存し陰極と陽極で非対称形になることが明らかになった.陽極には孔が掘られるが陰極には突起物が生成する.これにたいして乖離後にアーク放電が発生する場合は, 損傷はほとんど対称形になり両面にほぼ同じ大きさの孔があく.
- 1998-10-16
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