水平電流ダイポールソースによる電磁場拡散の2次元モデリング
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概要
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接地電流源を信号源とする時間領域電磁探査法データの2次元解析を実現するために、2次元モデリング手法の開発を実施した。信号源は走向に平行な電流ダイポールで、構造は走向方向には変化しない2次元構造である。モデリングの手法として有限体積法を用い、水平磁場hxと鉛直磁場hzについて方程式を導出し、クランク-ニコルソン法により計算を実行した。初期条件はt=0のとき全ての成分を0とおき、電流源に瞬時に電流が流れ始めたときの過渡応答を求めた。本モデリング手法による数値解と半無限の均質媒質に対する解析解、さらに3層モデルに対する1次元モデリングの解と比較した結果、本モデリング手法による結果は両者と良く一致し、有効な手法であることを確認した。2次元モデルに対する計算結果は、今後、有限要素法あるいは積分方程式法の結果と比較し、その精度を検討する必要がある。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-27
著者
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