地磁気地電流法を用いた八女市岩戸山古墳の探査
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概要
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地磁気地電流法の一種であるVLF-MT探査を岩戸山古墳に適用し、異常を示す領域を明らかにした。用いた周波数は22.2kHzで、測定は1mメッシュで行った。マッピングでは高比抵抗を示す部分は後円部中心ではなく、後円部中心よりも北西側に存在した。また後円部中心付近は低比抵抗異常を示した。前方部には明確な異常が認められ高比抵抗を示す物体、あるいは空間の存在が予想出来た。また、測線に沿った測定値を検討して比抵抗異常を示す領域を抽出し、構造の推定を行った。その結果、前方部では北東-南西方向の構造、後円部では南西方向に向かった石室の壁と推定できる構造を明らかにした。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-27
著者
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