超高速通信衛星システムの検討 : 宇宙情報通信ハイウェイに向けて
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概要
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広域性と回線設定の柔軟性を有する衛星通信は、21世紀の世界情報基盤 (GII) 構築において重要な役割を担うことが期待されている。GII時代の衛星通信には、ユーザ局の小型、低コスト化に加え、本格的なマルチメディア通信に対応する広帯域のデータ伝送、光ファイバを含む多様なネットワークとの相互接続性の確保が重要となる。通信総研では、高速ネットワーク時代に対応した、ギガビット級の伝送が可能な超高速衛星通信システムの研究を進めている。要素技術としては、Ka帯の高性能アンテナ、1GHz以上の超広帯域トラポン、B-ISDNに対応した高速搭載交換機とネットワーク制御、衛星ネットワークのための衛星間光通信等が挙げられる。これらの研究成果は2003年頃の打上げを目標とした実験衛星の開発へ反映される。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-01-30