脊髄誘発電位の臨床応用と異常波形発生のメカニズム : Computer Simulationを用いて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
圧迫性脊髄症に対する手術の際, 胸椎硬膜外腔を刺激して脊髄近傍から導出される上向性脊髄誘発電位では障害高位においてKilled-end potetial, その尾側で振幅増大現象がしばしば観察され障害高位診断に用いられている. これら異常波形発生のメカニズムを解明する目的でSolid angle approximation theoryに基づき, 脊髄誘発電位をcomputer simulationした. 伝導遮断現象は, 各々の神経繊維のインパルスが伝導遮断部で停止し, 小さくなり消滅すると仮定した. 大径線維から順次伝導遮断し, 50%が伝導遮断されると遮断部位より1cm刺激から遠い記録点でKilled-end potentialを認め, 遮断部より刺激に近い記録点では陰性電位の振幅が増大した. これらの現象はPhase cancellationによって説明できると考えられる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-07-25
著者
-
牛田 享宏
愛知医科大学学際的痛みセンター
-
石田 健司
高知医科大学リハビリテーション部
-
上田 英輝
高知医科大学整形外科教室
-
谷口 慎一郎
高知大学医学部整形外科
-
牛田 享宏
高知医科大学 麻酔蘇生
-
谷口 慎一郎
高知大学 医学部整形外科学教室
-
谷口 慎一郎
名古屋大学 整形外科
-
谷口 慎一郎
高知医科大学整形外科
-
山本 博司
高知医科大学
-
上田 英輝
高知大学整形外科学
-
谷 俊一
高知医科大学 整形外科
-
谷口 愼一郎
高知医大整形
-
石田 健司
高知医科大学
関連論文
- 運動器の痛み : メカニズムと課題(「運動器の10年」)
- MRガイド下集束超音波治療で疼痛緩和を試みた仙腸関節部骨転移の1例
- 疼痛に関する脳機能画像 : 最近の知見とその臨床応用(痛みの脳神経外科治療)
- 糖尿病教育入院後の運動療法継続について : 理学療法士介入前後の比較
- S4-3 嫌いなにおいの情報処理過程(シンポジウム4 匂いのもつ生理機能発現への道筋,2007年度日本味と匂学会第41回大会)
- 急性自律性感覚性ニューロパチーに対する作業療法経験
- 247 正常歩行のcadence変化における重心制御能力の評価 : Jerk-Costを用いて
- 135 血糖変動の大きい1型糖尿病症例への理学療法の経験 : 運動療法実施時のリスク管理
- β波脳波成分含有率を用いた疼痛評価に関する検討
- 外来変形性股関節症患者に対する股関節牽引療法の即時効果
- 337 脳波成分含有率を用いた疼痛の客観的評価方法の検討 : 特にβ波とα波の成分含有率を中心に(物理療法)
- 180 随意的筋収縮力可変時の運動関連脳電位の研究(運動・神経生理)
- 神経障害性疼痛の痛覚認知機構 (神経因性疼痛)
- 223 関節不動化が脊髄後根神経節(DRG)ニューロンのCGRP発現に及ぼす影響について(理学療法基礎系,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 高齢者の頚椎症性脊髄症における頚椎の前方すべりと後方すべりの関与
- 2-P2-122 高知県黒潮町佐賀地区における特定高齢者の実態調査(高齢者・介護予防2,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P2-121 高知県黒潮町佐賀地区における三世代ふれあい健診事業の検討(高齢者・介護予防2,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P2-88 高齢者の慢性膝関節痛に対する高濃度局所麻酔薬での疼痛コントロールの可能性(腰痛・各種治療法,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 三世代ふれあい健診の意義と支援事業(介護予防・転倒予防)の試み : 高知県佐賀町における2年間の報告
- 脳イメージング法による神経原性疼痛の評価
- 頚椎後縦靭帯骨化症に対する前方除圧術の周術期合併症
- 頚椎アライメントが前弯位でない頚椎症性脊髄症に対する手術療法 : 前方法と後方法の術後成績の比較
- PII-45 関節長期不動化ラットの脊髄および後根神経節における疼痛関連分子の免疫組織化学解析(運動器,ポスター2,第50回日本組織細胞化学会総会・学術集会)
- 脳波・筋電図の臨床 圧迫性頸髄症に対する脊髄誘発電位による機能診断
- 高齢者の頚椎症性脊髄症における頚椎変性すべりとその電気生理学的評価
- 痛み刺激による前頭前野の即時的な脳血流量変化
- 脳波・筋電図の臨床 脊髄での機能的MRI画像の試み
- 術前経皮的脊髄誘発電位検査に基づいた selective laminoplasty の術後短期成績
- 選択的椎弓形成術における術前経皮的脊髄誘発電位検査の有用性
- 圧迫性頚髄症における脊髄下行路の障害高位診断 (臨床診断・病態・機能評価(1))
- 痛みの脳内画像診断 (日常診療に役立つ整形外科領域の痛みの知識) -- (痛みの診断)
- 頚椎前方除圧固定術で症状改善をみた「顔面症状をともなう頚椎症性神経根症」の2症例
- 後期高齢者(75歳以上)の頚椎症性脊髄症における単椎間前方除圧固定術施行例の検討
- 高齢者頚椎症性脊髄症に対する単椎間前方除圧固定術の術後長期経過
- 脊髄誘発電位による頚髄症の責任病巣診断 : 術中脊髄誘発電位検査と経皮的脊髄誘発電位検査
- NSAID含有パップ剤は筋痛発生初期に使用するとDRG小型ニューロンのCGRP産生を抑制することで機械的痛覚過敏への発展を抑制する
- 圧迫性脊髄症に対する術前経皮的脊髄誘発電位検査の検討 (第30回脊髄機能診断研究会)
- 股関節疾患における関連痛に関する臨床的検討
- 脳波・筋電図の臨床 上行性および下行性脊髄誘発電位による圧迫性頸髄症の障害高位診断
- 気圧低下曝露がヒトの慢性痛と心循環パラメータに及ぼす影響
- 「腫瘍関連痛の最前線を探る」序文
- 運動器の痛みと脳の反応 (誌上シンポジウム 整形外科疾患における痛みの研究)
- 表在性疼痛と深部疼痛の脳内認知機構に関する研究 : FMRI study
- 難治性疼痛患者に対する仮想疼痛経験の検討 : fMRIによる検討
- C5神経根症における握力に関する検討
- 16. 頸髄症の回復過程の検討 : 体性感覚誘発電位とMR画像 : 脊損-3 : 第30回 日本リハビリテーション医学会 学術集会
- F波を用いた脊髄 Motor neuron excitability の検討 : 頚髄症における尺骨神経高頻度刺激による手指10秒テストの改善に関連して
- 脊髄亜急性圧迫による脊髄誘発電位の振幅増大に関する実験的研究
- 運動器の10年 : 疼痛最前線(特別企画,理学療法テクニックセオリーの再考,第44回日本理学療法士協会全国学術研修大会)
- 244 TENS at the PC-5 and PC-6 acupoints reduced the severity of hypotension after spinal anaesthesia in parturient
- 急性末梢神経圧迫モデルにおける脊髄後角細胞の反応性の変化 -圧迫部に投与したプロスタグランディンE2の影響-
- ヒト皮膚におけるNMDA受容体遮断薬(硫酸マグネシウム)の働き
- 脊髄誘発電位からみた70歳以上の頚椎症性脊髄症の特徴と前方除圧固定術の検討
- 伝導性脊髄誘発電位測定による圧迫性頚髄症の機能診断
- Keegan type の頚椎症における予後診断法としての電気生理学的検査
- 高齢者頚椎症性脊髄症に対する前方除圧固定術
- 65歳以上の頚椎症性脊髄症に対する前方単椎間手術の適応と治療成績
- 脊髄後根進入部遮断術と後根切断術を併用して疼痛緩和が得られた複合性局所疼痛症候群症例の経験
- 腰仙部神経根障害における疼痛領域の検討
- 術前神経根造影およびブロックからみた腰部脊柱管狭窄症手術治療成績の検討
- II-L1-1 横断性頸髄症の術後回復評価 : MEPを指標として
- 頚椎後方手術後に起こる軸性疼痛の発生メカニズムに関する考察 : 神経生理学的手法を用いて
- 椎体病変に対する経椎弓根アプローチによる小侵襲椎体椎間板郭清術の経験
- 高齢者頚椎症性脊椎症における頚椎変性すべりの関与
- Neuromonitoringにおけるfalse negativeに関する実験的研究
- 超高齢発症の頸椎症性脊髄症の特徴 : 画像診断を中心として
- SPECTを用いた神経根症における痛みの画像診断学的評価
- 関節炎モデル動物に対する関節内高濃度リドカインの効果に関する検討
- 変形性膝関節症の疼痛に対する高濃度 lidocaine の効果
- 超高齢発症(75歳以上)の頚髄症の特徴と手術療法
- 経椎弓根アプローチによる胸腰椎部脊椎感染症の治療
- 胸腰椎部脊椎感染症に対する経椎弓根アプローチの検討
- 脳波・筋電図の臨床 脊髄・一次求心性線維の機能変化と痛み
- 運動器慢性痛に対する学際的/集学的アプローチの必要性
- 脊髄誘発電位による脊髄伝導ブロックの部位診断法
- 腰仙部神経根障害における Collision 法を応用した電気診断法の実験的研究
- 難治性疼痛を理解するための最新基礎知識 (第1土曜特集 難治性疼痛と闘う--研究と治療の最前線) -- (Ayumi glossary of terms)
- 術中電気診断法に基づいた単椎間頚椎前方除圧固定術の中期成績--椎弓形成術との比較検討 (特集 脊椎脊髄病学 最近の進歩 2006)
- 頚椎後縦靱帯骨化症に対する顕微鏡下前方除圧固定術と脊柱管拡大術の検討
- 仮想(擬似)痛み経験に伴う脳活動部位の検討 (痛みとかゆみ)
- 外固定後の脊髄後角細胞の機械刺激に対する反応性の変化 : 軸性疼痛の発生メカニズムに関連して
- 高齢者の頚椎変性すべりの背景と頚髄症への関与 : X線学的特徴について
- 末梢神経急性圧迫モデルにおける脊髄後角細胞の反応性の変化 : 圧迫部に投与した炎症メディエーターの影響
- 皮膚におけるNMDA受容体拮抗薬の働きについての検討
- 頚椎前方除圧固定術の固定隣接椎間障害による神経障害とX線学的変化の検討
- 寒さを感じなくなった慢性痛患者に対する環境温曝露試験
- 鏡像イメージシステムの構築と鏡像イメージによるイメージトレーニングが脊髄前角細胞の興奮性に及ぼす効果
- 急性坐骨神経圧迫モデルにおける腰髄部後角細胞の活動性の経時的変化
- 脊椎炎に対する経椎弓根アプローチの検討
- 脊髄誘発電位の臨床応用と異常波形発生のメカニズム : Computer Simulationを用いて
- 正常例における脊柱起立筋・運動誘発電位の波形分析
- 頸椎前方導出による分節性脊髄誘発電位の実験的・臨床的検討
- 頚髄症の責任高位とその背景となる因子について
- 占拠率50%以上の頚椎部後縦靭帯骨化症に対する顕微鏡視下の前方除圧固定術
- 頸髄症における上位型と下位型について
- 頸髄症の責任高位 : 術中脊髄誘発電位とMRI画像の対比
- 腰部神経根症モデルにおける Spinothalamic Tract 細胞の反応の変化
- 椎間関節由来の慢性腰痛に対するMRガイド下集束超音波治療の治療経験
- 整形外科疼痛の脊髄・脳機能イメージング法による評価 (シンポジウム 疼痛評価の進歩)
- 圧迫性脊髄症における脊髄誘発電位の simulation : 特に conduction slowing について