RC建築構造体における振動伝搬性状に関する研究 : 4層3スパン構造物模型実験

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概要

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本報告は、アクリルで作成した4層3スパンRC建築構造体模型を用いて、床面下部及び上部に構造部材を追加し、床面の拘束を段階的に強固にし、それぞれの段階における床の振動性状について検討を行っている。また、上階及び同階他室床面における振動加速度レベル分布及び加振点からの振動加速度レベルの距離減衰を求め、RC建築構造体における振動伝搬性状を明らかにすること目的としている。解析の結果、床の固有振動数は床下部の拘束でほぼ決定される傾向が認められ、特に、壁による拘束の影響が大きいことを明らかにしている。また、固有振動モードの影響の受ける周波数帯域では、加振点からの振動加速度レベルの距離減衰は増減を繰り返しながら減衰し、それ以外の周波数帯域では、多少の増減をするものの、距離とともに減衰すること、他の床面では加振床面と比較し多少小さな振動加速度レベルの値を示すが、加振階床面と同様な増減を繰り返す傾向を示すことなどを明らかにしている。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-05-28

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