ブラインド信号分離を用いた音源分離におけるタップ数決定法
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概要
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複数の信号源で発生される信号が複数のセンサで観測されるとき,それらの観測信号からもとの信号を分離して取り出す信号処理技術がブラインド信号分離である.しかし従来方法では,環境が変わるたびに分離フィルタのタップ数を実験的に決め直さなければならないという問題がある.これを解決するために本稿では,環境の変化に応じて自動的にタップ数を決定する方法を提案した.提案方法は,信号源とセンサの間で一般的に成立すると言われている非最小位相系を仮定する.そして,河本らが提案したモデルを用いて,そのフィルタが非最小位相系で満たす条件に注目することでタップ数を決める.最後にシミュレーションにより環境が変わったときのタップ数の変化を確認し,推定されたフィルタで信号が分離できることを示す.
- 2002-06-21
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