地上局からの差動側角による近接静止衛星の相対軌道決定実験
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概要
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静止軌道の公称同一経度で複数の衛星を運用すると衝突の可能性がある.現在,その対策として,各衛星の軌道をできる限り分離するように,協調ステーションキーピングを行っている.しかし,現行方式では今後同一経度で運用される衛星数が増加した場合に対応が困難となる.そこで,新たに差動側角による相対軌道決定を複数衛星の軌道監視に応用する目的で,運用状態にある衛星を使った精度評価実験を行った.評価の基準となる衛星位置の計算には,現用の軌道決定システムを校正して使用した.この校正は,大形光学望遠鏡を使って接近した衛星を同一画面上に捕え,2衛星の離隔を正確に測定することにより実施した.校正された軌道決定システムを使って差動側角による相対軌道決定を評価したところ,1kmの精度で2衛星の相対位置を推定できることがわかり,差動側角による相対軌道決定は接近監視として実用可能であることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-12-25
著者
-
川瀬 成一郎
郵政省通信総合研究所関東支所鹿島宇宙通信センター
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澤田 史武
通信総合研究所 鹿島宇宙通信センター
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澤田 史武
郵政省通信総合研究所
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川瀬 成一郎
通信総合研究所 鹿島宇宙通信センター
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川瀬 成一郎
郵政省通信総合研究所関東支所鹿島宇宙センター
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川瀬 成一郎
郵政省通信総合研究所
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澤田 史武
郵政省通信総合研究所通信総合研究所
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