実オフィス環境での室内400MHz帯固定無線回線設計法の提案と測定
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概要
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オフィスビル内での計装用固定局無線回線の設計方針は明確でなく, 回線設計に必要な伝搬特性, フェージング特性も定量化されていない.本論文ではオフィスビル内での計装用間欠回線の設計方針として, 時間の瞬時値変動のみが存在する場合の所要伝送品質を満たす所要受信電力値を規定し, 場所による中央値変動を送受信機間距離の関数で表現し, その距離での場所の中央値変動と瞬時値変動の重畳により所要伝送品質が保てない場合のゾーン周辺劣化率を規定し, 劣化率を規定値未満とする通信距離設計方法を提案した.長期間の通信不良測定により通信完了率を定量化した.実オフィス環境での400MHz帯の電波伝搬特性を測定し, 場所の受信電力値変動がレイリー分布に従うこと, 距離減衰特性が導波管同様に指数関数的に減衰することを実験から示した.実験から求めた係数を用い, 提案した通信可能距離推定法により, 空調制御無線システムを例に回線設計し, 通信可能距離を, 7倍符号冗長化選択式SDアンテナ利用時に同一階で21m以内, 隣接階への通信では所要通信品質未満と推定した.また7倍符号冗長化なしでは, 選択式SDアンテナ利用時に同一階で14m以内と推定した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-05-25
著者
-
藤原 純
東京ガス株式会社技術研究所
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藤原 純
東京ガス(株)商品技術開発部制御応用開発センター
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小林 賢知
東京ガス(株)商品技術開発部制御応用開発センター
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中江 浩史
東京ガス(株)商品技術開発部制御応用開発センター
-
小林 賢知
東京ガス・商品技術開発部
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