零点整合法による低サイドローブパターンの形成法
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概要
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コンフォーマルアレーアンテナを移動体通信等に用いる場合,不要波の影響を軽減するために低サイドロープレベル化を図る必要がある.平面アレーアンテナにおいては,励振振幅をテイラー分布に合わせることにより所望のサイドローブレベルを実現できる.コンフォーマルアレーアンテナにおいては,上記の分布に合わせた励振振幅を与えても所望のザイドローブレベルは実現できない. また,非線形最適化法を用いる方法もあるが,一意的な解が求められなく,素子数が多くなると演算時間が多大となる.本論文では,コンフォーマルアレーアンテナの低サイドローブパターンの形成法を示す.本方法は二つの方法からなる.第1の方法は,各素子アンテナを,主ビームの方向に直交した平面に投影したときの素子占有面積で重み付けした素子パターンの実効振幅からテイラー分布を補正して,低サイドローブパターンを形成する方法である.第2の方法は,テイラー分布による放射パターンのサイドローブレベルが零点の位置で決定されることに着目して,第1の方法で得た放射パターンにこの零点を形成する方法である.本方法を用いることにより,所望の低サイドローブパターンが1回の演算で形成できる.本方法の原理と計算結果を示す.
- 1996-06-25
著者
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