モジュラーメッシュアンテナの形状制御系の検討
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概要
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衛星搭載用アンテナの大型化に伴い軌道上での熱変形による電気性能の劣化が問題となってくる.必要な鏡面精度はアンテナ開口径に関係なく使用する周波数によって決まる.一方,大型の衛星搭載アンテナには,重量や収納性の面からメッシュアンテナが用いられることが多いが,メッシュアンテナは従来のソリツド鏡面に比べて,鏡面変形が大きくなることが知られている.従って,メッシュアンテナの性能を維持するため鏡面制御を行う必要が生じる.本論文では,アンテナパターン測定によって鏡面形状を求めるバックプロジェクシヨンの手法を用いて鏡面形状センサとし,鏡面内にケーブル長を調整する超小型パルスモータを設置し, これをアクチュエータとしたクローズドループの鏡面制御を提案する.地上局でファーフィールドパターンを計測する代わりに,ニアフィールドスキャナで近傍界測定を行う実験系を組み,軌道上での熱変形解析の結果を反映した変形モードを意図的に作り出して鏡面制御実験を行い,提案手法によって鏡面誤差を2.0 mm RMSから0.38 mm RMSまで縮小し,指向誤差を補正すると同時にサイドローブレベルを2.0 dB改善できることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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