サブキャリア適応変調方式を用いた1セル繰り返しOFDM/TDMAシステムにおける干渉低減技術に関する検討

概要

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本稿では,高いピークエーザレートの提供と自律的なチャネル割当が可能であるという特長をもつ1セル繰り返しOFDM/TDMAシステムを提案する.提案システムでは,マルチレベル送信電力制御を伺いたOFDM適応変調方式[1]により干渉の影響を低減することができるが,伝送特性の改善のためには干渉の影響のさらなる低減が求められる.そこで本稿では,受信電力を安定させると同時に,他に与える干渉電力を低減する目的で受信電力基準型の送信電力制御を適用している.また, OFDM適応変調方式においては希望波と干渉波のレベル変動速度が伝送特性を大きく左右することから,フェージング変動の影響を緩和する目的で受信機において空間ダイバーシチを適用し,さらに適応変調の制御周期を従来より長くすることで変調方式の変更に伴う送信電力の急変の線度を低減し,受信SINRの安定を図っている.本稿では,提案方式がストリートセル環境において実効セル繰り返し数1.25を達成可能であることを計算機シミュレーションにより確認した.
2003-01-09