談話の調整と共有信念形成
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概要
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談話の調整現象に対して分散システムの観点からモデル化を提案する.談話の調整現象とはあいづち,確認,問い返しなど対話の途中に現れて対話参加者間の情報共有の形成・確認の機能を果たす現象を指す.提案するモデルでは対話参加者の状態を実行状態,確認レベル,エラー状態の三種類の成分に分割してとらえる.それによってあいづちの利用,あいづちの階層的機能,問い返しによって引き起こされる失敗対処,問い返しをしないことにより暗黙の相互承認の成立の説明が可能なことを示す.また,知識無矛盾性の概念を利用することによって談話の調整によって共有信念が形成可能とみなせることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-10-22
著者
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